カツオには、春の「初ガツオ」と秋の「戻りガツオ」の二つの旬があります。春のこの季節、黒潮にのって九州南部から北上するカツオを「初ガツオ」、そして親潮にぶつかりUターンして初秋頃から南下するカツオを「戻りガツオ」と呼んでいます。今が旬の初ガツオは、あっさりとした味が魅力。脂身よりも赤身が多く、サッパリとしたみずみずしさは、暖かな春に食べたくなる味わいです。表面をサッと炙り、ポン酢と薬味をたっぷりかけて食べる“初ガツオのたたき”はこの季節にぴったりの飲食店の人気メニューですね。鮮やかな赤色の身が食欲をそそる旬の一品です。
カツオは、日本人にとって昔から身近な食べ物として親しまれてきました。カツオ節の出汁はまさに“日本の味”です。江戸時代に「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」と詠われた有名な俳句があります。目に優しい「青葉」、美しい鳴き声の「ほととぎす」、食べておいしい「初鰹」と、江戸の人々が好んだものを詠んでいます。初物を食べることは江戸っ子の粋。「初物を食べると七十五日長生きする」と言って、縁起の良い食べものとしてこぞって食べたそうです。季節を感じながら季節のものをいただくことは、今も昔も変わらない日本の良き風習ですね。
魚ポチではさまざまな産地から初ガツオを仕入れています。その日一番おいしい産地の初ガツオをバイヤーコメントとともに掲載しています。一尾も切り身(半身、四分一など)もありますので、用途にあわせてお選びください。ご注文お待ちしております!