八戸港で水揚げされる鮮魚や水産加工品など、絶品の海の幸を幅広く展開している「マルヌシ」。老舗でありながら新たな挑戦を続ける同社の商品づくりや特徴などについてご紹介します。
イカやサバなど、全国屈指の水揚げ量を誇る港町・八戸市
青森県の南東部に位置する八戸市。八戸前沖には南から北上する黒潮、千島列島に沿って南下する親潮、日本海から津軽海峡を超えて流れ込む対馬海流が交わり、さらに水深1,000m以上の深海があることから、八戸港には四季を通じて多種多様な魚介類が水揚げされます。
名物のイカやサバは全国トップクラスの水揚げ量を誇りますが、近年では国内の他地域と同様、不漁や人手不足といった課題を抱えています。こういった状況を打破するため、八戸市は2022年5月、水産業関係者に加えて、金融機関や大学、研究機関、デジタルといった異業種も参画する「八戸水産アカデミー」を設立。地域一体となって、水産業の可能性を広げようと取り組んでいます。
この国内屈指の港町で1952年から水産加工を手掛けてきたのが株式会社マルヌシです。今回は同社の3代目で、代表取締役の地主裕太さんに話を伺いました。
創業70周年を迎えて新たに作成されたロゴとタグライン
新鮮で多彩な魚介を取り揃える「マルヌシ」
約70年前に「地主商店」として設立されたマルヌシでは、その長い歴史の中で培ったノウハウを活かし、鮮魚や加工品などを展開しています。
八戸港の3つの市場に工場や倉庫が近接
同社の特徴の一つが、取り扱っている魚種の幅広さです。本社と工場は八戸港が持つ3つの市場から車で数分の距離。地主さんは「その日水揚げされたものを迅速に搬入でき、またそれぞれの市場から異なる魚介を仕入れることができます」と説明しました。
それらの素材を保管・製造する設備機器も充実しています。その一つ、「プロトン凍結機」では食品の組織を壊さずに急速冷凍できるため、食品本来の鮮度や食感を保つことができ、新鮮な魚介類をお店でも堪能できます。また、商品は地域トップクラスの収容能力を持つ、6棟(合計8,000トン)の冷凍庫に保管されます。
厳重に管理される工場内
2017年には「将来の海外展開を見据えて」(地主さん)、HACCP(一般社団法人大日本水産会認定)も取得済み。機器の清掃・消毒はもちろん、異物混入を防ぐための金属探知検査や、製品の菌検査を毎日実施するなど管理体制を徹底し、安全安心で高品質な商品を作っています。
高付加価値の商品づくりにチャレンジ
近年、マルヌシでは高付加価値の商品開発にも注力しています。その意図について、地主さんは「水産資源が減少している中、価格競争に巻き込まれないためにも、弊社ならではの商品を作る必要があると考えました」と語りました。
その先駆けとなった商品が、2018年に発売された「八戸サバ缶バー」。商品名は“好みのお酒を選んで味わえるバー”をイメージして付けられたもので「津軽海峡の塩」「トムヤムクン」など7種類の味わいを楽しめます。
おしゃれなデザインが目を引く「八戸サバ缶バー」
「八戸の“これぞ!”というお土産を作りたかったんです」と地主さん。食材には毎年秋の限られた時期にのみ八戸港に揚がり、日本一脂の乗ったサバと評される「八戸前沖さば」を選びました。「せっかく脂が乗っているのに、小型であることから他のサバと同じ低い価値で扱われていることが、とてももったいないと感じていて、その課題を解決できるのではと思いました」。
脂のりの良い八戸前沖サバはさまざまな味わいにマッチ
こうして構想から1年以上をかけて商品化された缶詰は、「優良ふるさと食品中央コンクール」の新製品開発部門で農林水産大臣賞(最高賞)を受賞するなど高い評価を受けました。さらにデザイン性の高いパッケージなども話題となり、大ヒット商品に。八戸の新たなお土産として定着しています。
おつまみやおやつに最適な「あおもり串酒場」
この他にも同社では青森産のサバやイカを手軽に味わえる「あおもり串酒場」といったアイデア豊かな商品を展開。今後も高付加価値の商品づくりを進めていくといいます。
魚ポチでは、同社のこだわりが詰まった商品を数多く取り扱っているので、ぜひご確認ください。地主さんは「弊社の取引の6割以上は飲食店です。これからもお客様目線で使い勝手がよく、おいしい商品を作り続けていきますので、よろしくお願いします」とメッセージを寄せてくれました。
▼魚ポチ商品掲載ページ
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